学園祭
最終更新:2006年11月20日 10:06上毛新聞「オピニオン」コーナーに原稿を執筆しました。
経営感覚磨くよい機会~学園祭~
秋の学園祭の季節となった。
学園祭の焼きそばやお好み焼きなどの模擬店は、
学生達が、生きた経営を学ぶいい機会である。
折角のチャンスを活用し、経営センスを身に付け、
自分たちで稼ぎ出した利益で、居酒屋やカラオケなど打ち上げに出かけよう。
たとえば、クラスで焼きそば屋を出すとする。
計算しやすいように簡単な数字を活用するが、仮に麺やソース、
油など焼きそばを一皿調理するのに120円かかるとする。
焼きそばを調理する鉄板のレンタル料が2500円。
焼きそば一皿300円で販売。
2万円儲けて打ち上げをするには、いくら売上ればいいだろうか?
まず、一皿販売すると300円、売上原価120円だから、粗利益180円。
一皿売ると180円儲かるが、
既にレンタル料2500円支払っているので、この分も考慮する。
つまり、儲け180円で、レンタル料2500円と利益2万円を 出せば良い。
もちろん、手元に5万円も10万円も残したいのなら、数字を変えて計算してみる。
焼きそばに加えてジュースも販売してみよう。
ペットボトルで買ってきたジュースを一杯60円で売る。
原価は、紙コップを含めて30円。
しかし、レンタル料1600円を支払い、
ミキサーを借りれば、材料費など20円で済む。
同じ60円で販売するなら、どちらが得であろうか。
また、焼きそばとジュースをセットにして販売したらどうか。
セット割引価格をいくらにすればよいか。
考えることはたくさんある。模擬店だなんて馬鹿にできない。
計算で出た数字をよく検討することも大切。
学生全体数と来校予定人数(市場規模)、
競合店数、などから売上予測も行う。
明確な数字が出なければ、仕入量がわからない。
仕入コストやレンタル料から、一人当たりの出資額を決める。
学園祭の開催日数から、販売計画を立案、曜日を考慮しながら、
各日の目標売上高も設定。
達成できない日は、緊急営業会議を開き、販売戦略を練り直す。
競合店に勝つためのプロモーションも考えたい。
お祭りにふさわしい店頭での楽しいイベント。
従業員も楽しめるもの。
お客に喜ばれるプレゼントやおまけ。
もちろん、費用対効果も忘れてはいけない。
実際の経営においては、
人件費などの諸々の販売費及び管理費がかかるが、
会社を経営する基本的な考え方は、一緒である。
外注するか、部品を外部から購入するか、
それとも設備投資をし社内で製造するか、といった問題も、
金額が1億円なのか、1600円なのかの違いはあるが、
ジュースを購入するか、製造するかと同じである。
競合店に勝つために、どのように差別化するのか、
お客を呼ぶにはどうしたらよいか考えない経営者もいない。
学生起業家など、若い経営者が増えているが、
まずは模擬店の経営から、企業経営の面白さを体験してはどうだろうか?
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