事業計画
最終更新:2006年12月15日 13:54「風の音」創刊号に執筆したコラムです。
「事業計画ありますか?」
創業支援セミナーが、全国的に開催されている。
現在は、第三次ベンチャーブームに入ったらしい。
私も、北海道、東京、群馬とセミナーや創業相談を担当してきた。
セミナーでは、「ビジネスプランの作成」のための講義がある。
ビジネスプランは、融資を受ける際に必ず求められる。
それ以前に、自分の事業を実現するために必要不可欠のものとなる。
はじめに記入することは、「何のために何をするのか」という目的である。
これから起業しようとしている方達は、情熱的に夢を語る。
そして、市場を分析、自社のお客を決定、商品、サービス、
価格をどうするのか、立地や店舗、レイアウト、外装、内装を決めていく。
プロモーション政策はどうするのか、成功事例店などを参考に
自社に適合するものを模索する。
創業時は、10人以下のスタートが多いが、
人事マネジメントも決して手を抜かない。
仲良しグループでは、大きくなれないからだ。
採用、人材育成、給料体系、人事考課など、自社に必要な人材を明確にし、
採用時から10年後のプロを育成していく。
人事考課は、毎月実施することで程良い緊張感が保てる。
給料は、下がったときに「何くそ、頑張るぞ」とやる気がでるような制度にしたい。
資金計画についても、事例を使い、貸借対照表、損益計算書を作成してみる。
事業が開始すれば、アウトソーシングできるが、
経営者が財務諸表の流れを把握していなければ意味がない。
キャッシュフローをベースとした1年間の収支計画表、
自社の経費を見積もり、目標利益を求めるための年商の計算。
月商、日商、一日顧客人数まで計算できれば、
その目標売上高が達成できるかどうか、はっきりする。
1年目の事業計画が策定できたら、
3年後、5年後、10年後の長期事業計画を策定する。
この場合、①絶好調のケース、②まずまずのケース、
③うまくいかないケースの3パターン作成しておく。
①絶好調のケースで進んだ場合、
必ずしも手放しで喜んではいけない。計画が甘すぎたと反省し、修正をする。
②まずまずのケースの場合、
どうしたら①絶好調のケースになれるのか、常に考える。
③うまくいかないケースの場合、
計画作成時に、どの時点で当事業から撤退するのか決めておく。
損失がいくらの時か、借入金がいくらの時かなど、
検討する時点を明確な数字にしておく。
②まずまずのパターンになれるよう努力するが、
撤退の見極めを誤ると大変なことになる。
創業者は、自分の人生を賭ける事業計画策定に一心不乱に取り組む。
計画通りにいかないことの方が多いが、
自分の夢を具体的な形にしておくことが重要である。
従業員とも、夢を分かちあうことができる。
しかし、実際に事業が開始されると、
事業計画を作成しない経営者が多くなる。
中小企業の多くが、作成していないように感じた。
頭のなかにしまってあるのかもしれないが、
「そんなもの無くても、経営はできる」と言い切る経営者も存在する。
日々の業務に追われ、何のためにしているのか、
目的を忘れかけている経営者もいる。
創業時の情熱を再燃させるためにも、
事業計画を策定してみてはいかがなものか。
「風の音」創刊号2000年春号P19掲載
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