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創業体験(ダイエックス出版)

最終更新:2006年12月10日 20:20

「中小企業診断士2次試験事例攻略セオリー」(ダイエックス出版)
「活躍する中小企業診断士」のコーナーに「創業体験談」を
執筆しました。


高崎経済大学卒業後,コンサルティング会社,専門学校勤務を経て,
平成10年4月に独立。平成11年3月に法人化,
「有限会社コンサルティングオフィス・ウィル」を設立しました。


私は,25歳のときに資格を取得,27歳のときに創業しました。
創業時,群馬県内初の女性中小企業診断士ということで新聞社の
取材を受けました。


新聞に記事が掲載されたおかげで,
「新聞を見た」という方から講演や診断の依頼がありました。


独立1年目,最初の3ヶ月間は,短大,専門学校や診断士の受験指導など
講師の仕事を中心に行っていました。
その後の9ヶ月間は,コンサルティング業務に力を入れました。


初めは,公共診断30社や制度融資の貸付審査50社などと
公的機関の診断業務を行いました。
9月から,民間企業の相談も増え,1回だけの助言指導や顧問契約を結んで
継続指導を行うようになりました。


現在,独立4年目の仕事は,次のようなものです。


1・現在の仕事内容


(1)創業支援
 平成12年4月から,群馬県ベンチャー支援センターでサブマネージャーを務め,
起業を目指す方や経営革新に取り組む中小企業の相談に応じています。
月8日の非常勤勤務です。これまでの2年間で、300件を超える相談に応じてきました。


(2)女性起業家支援
 独立以来,起業を目指す女性のお手伝いをしています。
公的機関の主催する女性起業家支援セミナーの講師を担当したり,
女性起業家ネットワークのサブリーダーをしています。
また,専門誌に「飛躍する女性起業家群像」という女性起業家を紹介するコーナーを連載。
毎月,頑張っている女性起業家にお会いし,こちらの方が刺激を受けています。


(3)顧問先指導
 商業やサービス業を営む企業と顧問契約を結び,継続指導をしています。
若い経営者や後継者とともに,経営目標を立て,それを達成するための経営計画を策定,
それに基づきマーケティング戦略,財務戦略,労務戦略等,
各部門における具体的な指導助言を行ってきました。


(4)企業診断
 商工会,商工会議所,市役所からの依頼で,企業診断を行っています。
1回から3回の診断指導ですが,「先生の言ったとおりやったら,うまくいきました」
という報告を受けることもあります。


(5)商店街
 「商店街診断」は,一度も経験がありませんが、商店街のイベント事業や
空店舗活性化事業などを立ち上げる指導助言を継続して行っています。
また,子供達の起業体験を空店舗を活用して行ったり,
若い女性と商店街のタウン誌を作成する事業や
ショーウィンドゥをディスプレイする事業などの指導にも携わってきました。
イベントが開始されたときのワクワクした気持ちやタウン誌,
ディスプレイが完成したときの喜び,だんだんとやる気になる商店主。
商店街の仕事を専門にしているわけではありませんが,商店街の虜になっています。


(6)講演・研修講師
これまで年に20回程度の講演をしてきました。
講演の依頼は,「新聞を見た」と突然電話を頂戴することが多いです。
「雑誌で原稿を読んだ」と依頼があり,北海道へ7回でかけたこともありました。
これまで仕事をした公的機関や企業からの紹介もあります。


創業支援セミナーの講師も,これまでに30回ほど担当しており,
現在は,セミナーの企画から請け負っています。


(7)コメンテーター・パネラー
某地方テレビ局のビジネス番組でコメンテーター,
パネルディスカッションでのパネラーを担当したり,
公的機関の産業振興委員などを務めたりと意見を求められるような仕事もしています。


(8)原稿執筆
 地方紙でコラムを連載したり,月刊専門誌で事例紹介の記事を執筆したりしています。
群馬県で出版された創業支援ガイドブック「ザ・起業」を共著で執筆しました。
その他,依頼があったものを執筆しておりますが,原稿を執筆することが大好きで,
書き終わったときの達成感が何ともいえません。


これまで,多くの仕事をしてきましたが,単発の仕事も多く,
仕事内容については必ずしも満足しておりません。
いつの日か大きなプロジェクトを継続して指導できるコンサルタントになりたいと思っています。


2・独立前の仕事
 コンサルティング会社では,経理事務の仕事。
専門学校では,ビジネス系の科目を担当するとともに,
学生募集,就職指導などを行っていました。
コンサルティング会社にいたおかげで,財務諸表に対しての抵抗もなくなりました。
専門学校では、専門領域だけではなく、組織のあり方や
事業運営などの面で多くを学びました。
勤めていたのは,通算5年ととても短かったのですが,
その経験は現在の仕事に生かされていることが少なくありません。


3・独立したきっかけ
専門学校に勤めていたときに資格を取得しました。
コンサルタントとしていつか独立したいと考えていましたので,
他の資格を取得しようか,大学院で勉強してみようか,
コンサルティング会社に転職しようかなどと迷っていました。
著名なコンサルタントの先生に相談したところ,
「お前の悪いところは,私にもできると思えないところだ」と叱られ,
「やればできるから独立してみろ」と言われました。


また,退職を考えているときに診断士の受験指導の仕事や
短大での非常勤講師の依頼がありました。
コンサルティングの依頼はありませんでしたが,
講師の仕事も好きなので思い切って専門学校を退職し独立しました。


4・収入
40代や50代で独立する方は,サラリーマン時代の年収を独立後も確保できるかどうか
不安に思う方もいるでしょう。
私の場合,27歳で独立しましたので,もともとの収入が40代や50代の方に比べて少なく,
これくらいは稼げるだろうと独立後の収入に対して不安はありませんでした。
独立後,初めての月の収入は,勤めていたときのボーナス以上で,
「独立して本当によかった」と感じました。


独立1年目の売上は,勤めていたときの年収の3倍以上でしたが,
これから新聞書籍代,研修費,旅費交通費、事務所経費などを差し引くと
残りはほんの少しでがっかりしました。
考えようによっては,勤めていたときよりもずっと,
自分への投資ができるようになったわけですから,これはこれでよかったとなぐさめています。


5・感激の毎日
指導先,講演,取材などで立派な経営者にお会いすることが多く,
感激の毎日です。
成功している経営者から創業時の苦労話をおききすると勇気がわいてきます。
成功している経営者は,何度も何度も失敗をしながら,それでも挑戦し続けています。
失敗しない経営者っていないんだなって思いました。


「これも,あれも挑戦して失敗したんだよ」
「疲れても疲れたって言わずに,よく頑張ったって自分を褒めるようにしてるんだよ」
などと笑って話す経営者。


年商何十億の成長しているベンチャー企業の経営者が,
クーラーも無い部屋で汗だくになって仕事をしていたこともありました。
「お金を産まないものにお金をかけないんだよ」って語ったさわやかな笑顔。


これまでにお会いした何百人という経営者の一言一言が,
私の財産になっています。
どんな経営者であっても,創業からの感動のドラマがあり,
「経営者って素晴らしい」って思っています。


6・感動の場面
第一線で活躍するコンサルタントに同行し,指導のお手伝いもしています。
そこで,さまざまな感動の場面に出会い,コンサルタントの仕事の醍醐味を知りました。


・業績が落ち込んで,廃業するかどうか悩んでいた企業が,コンサルタントの指導により,
業績が伸び,甦りました。


・工場の生産現場の改革を行い,工場の生産性が20%もアップしました。


・ブーブー文句を言っていた従業員をまとめあげ,新商品開発に成功。
従業員から「これからも指導して欲しい」とコンサルタントの先生に
皆で集めたポケットマネーによる贈り物がありました。


 コンサルタントが,現場に入り,経営者や従業員とやり合いながら小さい改善を繰り返し,
会社の業績を向上させていく。私の目指すコンサルタント像です。


7・終わりに
これまで多くの経営者にお会いしてきました。
「生意気言うな。こっちは修羅場をくぐってきてるんだ」などと怒鳴られることもありました。
「財務諸表が読めますか」「何ができるんですか」などと嫌味な質問を受けることもありました。
今では,楽しい思い出になっています。


私は,まだ駆け出しですが,「この先生に会えてよかった」って
思われるようなコンサルタントになれるように一歩ずつ前進していきたいと思っています。



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