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有限会社コンサルティングオフィス・ウィル
こんなものをつくりました!
まちてくショップ実践隊2002
 

 「来る人の心を癒す光のある街」

 落ち葉の山、木の枝の束、竹、つる、わら、木の実、まつぼっくり、石ころなど、どこからか拾ってきたようなもの・・・
 園芸用のかごや支柱、造花、三角形のヤシコーンなど、本当に身近にある価格の安いものばかり・・・
 
  ディスプレイ資材として製作会場「てんもと亭」に運び込まれたものは、「この材料で商店街をどんな街並みにかえるのだろうか?」と思うものばかりだった。かろうじてクリスマス用かな?と思える材料も、限られた予算のせいだろうか、決して高いものではない。
 
  ディスプレイする場所を確認するために、隊員たちと商店街を歩いてみると婦人服店、かばん店、靴屋さんのような小売店もあれば、喫茶店、お好み焼き、韓国料理の店など飲食店もある。飲食店は、ショーウィンドーもなければ、店内も装飾する場所が少ない。一体どこにディスプレイするのだろうか?店主やお客様、通りを歩くカップルから、喜ばれる街並みができるのだろうか?
 
 昨年は、桐生市本町六丁目商店街で「秋とふれあう」をテーマにオレンジ色の布や三角形のオブジェを活用し、20代の女性たちがショーウィンドーをディスプレイした。ショーウィンドーの重要性を再認識した店主たちは、自ら「クリスマス用のディスプレイ」「お正月用のディスプレイ」「夏のディスプレイ」をテーマに決めて続けて行った。通りとしてテーマを決めてディプレイしたことで、散歩をしながらショーウィンドーを楽しめると喜ばれる街並みとなった。
 
  今回馬場川通りで行ったディスプレイは、電球を使ったイルミネーションだった。昨今、神戸のイルミネーション、県内ではスズラン通りのイルミネーションと話題を呼び、恋人たちのデートスポットとなっていた。若い女性の感性を活かしたイルミネーションは、どんなものが完成するのだろうか。
 
  こんな期待を抱いて、公募で集まった「まちてくショップ実践隊」の活動が始まった。

 活動が始まると、隊員たちはそれぞれ喜々として店主の打ち合わせにでかけていった。打ち合わせから戻ってきた隊員たちは、早速、デザイン画にとりかかった。できたデザイン画をもって、店主と打ち合わせを行い、何度もかきなおした。和風の飲食店にクリスマスのイメージをどう合わせるか悩み、なかなかデザイン画がかけない隊員もいた。デザイナーの卵たちは、みんな真剣な眼差しで予定時間を過ぎても遅くまで取り組んだ。
 
  ディスプレイ製作は、土日の2日間だった。2日めの夕方には、発表会が待っている。できないではすまされない。黙々と製作にかかわる隊員たち。曲がった木の枝を針金で結んで三角形のオブジェを作り、その中に和紙で作った球体をつるさげる。

  枝にクリスマス用のチェーンをまきつける。竹を切り、金色のスプレーをふきかける。球体の骨組みを組み、和紙を何枚も何枚も貼り付ける。電球コードに金のスプレーをふきかける。店名を枝で組み合わせ看板をつくる。木の枝や落ち葉、道ばたの石、身近にある材料に命が吹き込まれているようだった。
 
  ディスプレイが完成し、イルミネーションに光がともった。一瞬にして明るい通りにかわり、オーッという歓声があがった。関係者を集めたディスプレイ発表会では、若い隊員が照れくさそうに、ちょっと誇らしげに心のこもった自作のディスプレイを説明した。苦労した点、工夫した点を語る隊員、関係者の前で緊張したのか言葉を詰まらせる隊員、それぞれの思いをかたちにした隊員たちにあたたかい拍手が送られた。

  発表会が終わり、馬場川通りのあたたかいイルミネーションにつつまれながら、駐車場まで歩いた。期待と不安から始まった「まちてくショップ実践隊」。身近なもので製作されたディスプレイ。慣れない手つきで製作されたオブジェ。どれもほほえましく、通りを歩く人々の疲れた心を癒してくれる。

                         「まちてくショップ実践隊の試み」P40、41掲載

 

 

 

 

 


 

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